5種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、ヒブ)
【対象】
生後2か月から7歳6か月未満(7歳6か月の誕生日の前日まで)
【接種回数・接種間隔】
全4回(初回接種3回+追加接種1回)
第1期初回:20日以上の間隔を空けて3回接種
第1期追加:3回目接種後6か月以上(標準的には1年~1年6か月の間)に1回接種
【通知】
生後2か月頃までに郵送します。
【ジフテリアとは】
ジフテリアは,国内ではほとんど発症をみていませんが,予防接種が一時期行われなくなった結果,流行がおこった国もあり,ジフテリアそのものがなくなったわけではありません。かかると重い病気で,呼吸困難をおこし死亡に至る場合もあります。心臓や神経がおかされ心臓麻痺や神経麻痺をおこすことがあり,大変危険です。ワクチンで予防できます。
【百日せきとは】
百日せきは百日せき菌の飛沫感染でうつります。普通のかぜのような症状で始まり,続いてせきがひどくなり,小児の典型例では,顔をまっ赤にして連続的にせきこむようになります。熱はあまり出ません。しかし乳幼児はせきで呼吸ができず,けいれんがおこることがあり,また肺炎や脳症などの重い合併症をおこし,乳児では命をおとすこともあります。大人の症状は長引くせき程度ですが,乳幼児への感染源になることがありますので,注意が必要です。
【破傷風とは】
破傷風は,ケガをしたときに傷口から破傷風菌が入っておこる病気です。傷口が小さくても感染の危険性はあります。東日本大震災のときには,被災者の方で破傷風にかかられた方もいました。破傷風菌の出す毒素は,神経麻痺,筋肉の激しいけいれんや呼吸困難などをひきおこします。
【ポリオとは】
ポリオはポリオウイルスによって四肢に麻痺をおこす病気です。子どもがかかることが多く,かつては「小児まひ」とも呼ばれていましたが,実際には成人でもかかる可能性があります。わが国ではワクチンの高い接種率のおかげで自然感染による患者発生はありません。しかし,一部の国では今でもポリオの流行があり,このウイルスがいつ国内に入ってくるかわかりません。また,それらの国々に出かける時に抗体がないと感染する危険があります。
【ヒブとは】
インフルエンザ菌b型(ヒブ)はヒトからヒトに飛沫感染します。感染すると中耳炎や肺炎をおこすことがあり,まれに脳と脊髄を包む膜に炎症(髄膜炎)をおこすことがあります。ヒブワクチン導入以前は,日本ではヒブによる髄膜炎は一年間に400人くらいが発症し,そのうち約25%に永続的後遺症が残り,約5%が死亡すると考えられていました。しかし,ヒブワクチンの導入によりヒブ髄膜炎の発症率は公費助成前3年間と比べて大幅に減少したと報告されています。診断・治療が非常に難しい感染症ですが,ワクチン接種で予防することが可能です。
なお,後に述べるインフルエンザとは別の微生物による病気です。
出典:よぼうせっしゅのはなし(2022.8) 日本ワクチン産業協会